ありがとう

実家の１６年飼った白猫が、
今日、
天国に旅立ちました。
最期は、
眠ったまま、
いつ逝ったかさえも気付かせないような、
穏やかで静かな旅立ちでした。

この猫は、
１４年前に亡くなった父がもらってきた猫で、
それまで動物を飼うことを拒んでいた父が、
打って変わって目尻を思い切り下げつつ、
文字通り猫かわいがりをしていたのを昨日のことのように思い出します。
父が亡くなったとき、
猫の写真を棺に入れてあげるかどうか迷いましたが、
母の
「この子まで死んじゃいそうで…。」
の一言で結局入れませんでした。
その思いが通じたのか?
今日まで長生きしてくれました。
私が嫁いだ後、
妹も転勤族の宿命で家を離れ、
やがて嫁ぎ、
母は今実家に一人暮らしです。
猫がどれだけ母の心のよりどころとなっていたかは、
はかり知れません。
明日、
実家の庭の片隅に、
猫は葬られます。
今日まで本当にありがとう。

天国で父や、
そして一足先に旅立った兄弟猫と仲良くね。

バイバイ。